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どういう労働市場が望ましいのか(4)-試用と流動化について

どういう労働市場が望ましいか、という内容で、最もよく出てくるのが雇用の流動化といった問題でしょう。前のアゴラの記事では、下記の内容を書きました。

1)試用と職階限定の流動化市場
多くの日本企業では逆ピラミッド構造となってポストや業務でひずみが生じていますし、今の「就活」では仕事内容とのミスマッチが生じがちです。実際に仕事や企業規模などの適性は、働いてみてからでないと分かりませんので、試用期間の拡大と第二新卒市場を拡大しながら、「回転ドア」となる労働市場を形成する段階に来ているものと考えます。

例えば新卒では一括採用ではなく、適性に応じて行われる、または第二新卒なども相性や向き不向きがあるために、将来のポテンシャルを考えて行うべきだ、という論調がよく見られます。

ところがこうした動向は景気動向に大きく左右され、例えば2006年頃には第二新卒などを含めた労働市場は活発に動いていましたし、業界によっては景気動向に関係なく、常に流動化している状況でもあります。

また金融・商社・一般的な製造業など、いわゆる世間でいう名門企業でも、転籍や出向などで実際に関連会社や取引先などに出されてしまうことが多いため、それなりに流動的といえば流動的になっています。それを阻むものはポストや給料などの処遇、また終身雇用(というか正確に言えば定年までの長期雇用)は給料の後払いが強いことから、早めに退社すると元が取れない、といった事情のほうが大きいものと考えます。
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どういう労働市場が望ましいのか(3)-流動性の高い業界の特徴

採用難の時代で、雇用の流動化や労働市場の改革といったものが言われています。
逆に業界によって特徴が大きく異なってきますことから、どのような市場が良いのか、再度確認してみたいと思います。

仮に労働市場が流動化している業界の先進的なものとしては、理容師や美容師などの業界がありますが、主な特徴としては以下のものが挙げられます。

1)実際的に入ってから何年かは、徒弟制度のようにアシスタント
2)正規の美容師や理容師としてデビュー
3)若手から中堅くらいまでは、転職をしたほうが収入がアップする
4)2つから3つは転職するのが、比較的ざら
5)30代から30代半ば頃になると、次の身の振り方を真剣に考える時期に

例)
・独立開業する
・FCとしてのれんわけをする
・家業を手伝う
・マネジメント専門になる(大手のみ)
・社員への指導専門になる(これも大手が中心)
・他の途に転身する

といったものがあります。逆に採用は美容学校などからの新卒時には一括採用となりますが、転職時には
・店舗見学をする
・面接+実技+何日か体験入店をして双方の相性から採用を決める

といったスタイルが珍しくありません。

逆にメリットしては、結婚・出産した女性の方が比較的復帰しやすい環境にありますが、一般的にはなかなか競争が厳しく、大手に勤めていても決して安泰というわけではなく、なかなかハードな世界であることは確かです。

どういう労働市場が望ましいのか(2)-どこが入るのに激戦なのか

リーマンショック以降、新卒・中途採用ともに非常に厳しい状況となっています。その背景にあるのは、不況に伴って「仕事より人が多い」ことが最大の要因ですが、それでも不況の時代にも募集を出しているところもあります。

状況を順を追ってみてみますと、

・流動性の非常に高い業界→リーマンショック及びその直後でも、求人募集を常に展開している。派遣切りの時にも、一部で受け皿になったりした状況

・流動性の高い業界→企業ベースによって異なるものの、募集を出していたり出さなかったりしているところ

・流動性の低い業界→新卒採用でも極端に絞るか、中途採用でもピンポイントで現場で必要な即戦力のみを募集している状況

・流動性の非常に低い業界→ほとんど新卒ベースで、年によっては多い年の半分や1/3くらいになるのは珍しくない状況

といった点があり、特に新卒の採用難については後者の2つがその典型であるといえるでしょう。

就職活動における「自己分析」のメリット・デメリット(10)-自己分析のデメリット-既存の価値観や枠にとらわれやすい

就職活動における自己分析のメリット・デメリットについて触れていきましたが、これがおそらく最大のものではなかろうかと思われます。

6)組織と融合する適性が強いことから既存の価値観や枠にとらわれやすく、例えば製造業(国際分業)やメディア(媒体の境目があいまいに)で抱えているパラダイムシフトに、若手ながら抵抗勢力の側に回りやすく、イノベーション停滞要因の1つに。

自己分析は「自分をポジティブに分析して、その中で組織の中で活躍している自分を思い浮かべて面接に臨み、そのスタイルで実際に活躍」することにあります。
ある意味で、「服にあうように体型を合わせる」ことを自己の内面で行っていきますので、どうしても無意識のうちに会社の今までのやり方や価値観に合わせることに、高い優先順位をおく、そして集団の中での一体感とその中での位置づけに関心を持つ、ということに最大の関心が向かうようになります。

これはある意味で、戦後経済の中で最大の経営課題が労務問題でもありましたが、労務管理の究極の完成系でもあり、「組織に一体化するか、フリーターなどの非正規雇用になるか」の二択方式で”恐怖で人を動かし”ますので、究極の完成形に至っているものと思われます。

しかし逆に、技術革新や社会動向の変化などで、既存の価値観や主力商品が大きく転換してしまう際に、今までの枠にとらわれやすくなる、といった課題を持つことになります。
例えば日本を代表するメーカーでもあります、キヤノンやニコンは、現在の最大の収益源はコピー機や半導体の露光装置でもありますが、もともとは前者はライカコピーのカメラメーカー・後者は光学兵器のメーカーでもあります。
産業構造の変化などでシフトして発展していますが、逆に既存の価値観にとらわれると今日の発展はなかったわけでもあります。

現代でも情報量の違い・立場の違い・時代や世代の違いもありますが、会社によっては逆に経営者や定年間近の社員・またOBが危機意識を持って問題提起をする場合に、逆に若手や中堅のほうで抵抗したり尻込みする要因の1つとして、自己分析の有無といったものは無視できないと考えられます。

就職活動における「自己分析」のメリット・デメリット(9)-自己分析のデメリット-メンタルヘルスの一因に


就職の際の自己分析は、入社試験の時にはプラスに作用することが大きいのですが、現実的に働き出して中長期的には、本質的な課題が出てきますことから、いろいろな弊害が現れてくる面は否めません。

4)長時間労働と重なり、派遣・アルバイトを含めて1割以上が罹るとされているメンタルヘルスの一因に。

おそらく正社員だけを限れば、メンタルヘルスに悩んでいる社員の比率がもっと高くなることが予想されますが、

・以前と違って今が厳しくても先行きが見えない
・長時間労働で身体的な疲れが取れない
・職場の人間関係が、個々人の生き残りもかねてとげとげしてきている
・仕事が全体にどうつながっていくかが見えない
・正社員といえども、将来の安定性や先行きが不安である

などという中では、モチベーションが低下したり精神に変調をきたすのは、ある意味で無理からぬことでもあります。
プロフィール

itsolution01

Author:itsolution01
販促物を企画・制作する経営コンサルタント、有限会社ITソリューション 石川 貴善のビジネスブログです。

■ホームページ
http://www.it-planning.jp/
■プロフィール
http://www.it-planning.jp/corp/profile.htm

社会動向・業界動向・事例などのケーススタディーを中心に、課題や原因・解決に至るアプローチをまとめたコラムを取り上げていきます。

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