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日本でのリスクに関する考え方(7)リスク軽視が業務に与える影響

9月に入りましたが、震災後に癒しや気分転換が必要という要因や、地方からの観光客が多かった影響で、東京ディズニーランドへの入場者数が過去最多となりました。自粛ムードは経済を一気に悪くしますので、こうした傾向はよいことなのですが、地震や台風などの天災の多い年ですので、長期戦に備えた段階になっていることは確かです。

日本でリスクに対する考え方が薄いのは、島国に位置しているため戦乱や争いごとに対する備えや意識がなくてもやってこれた、というのが大きいです。ところが昨今では地球規模が年々小さく狭まってきていますので、油断は禁物な段階にあります。

リスク軽視が業務に与えるリスクとして

(1)業務中に急遽、事態が変わったときなど不測の事態に対応しにくい
日本的経営は”改善”といった形で少しずつ変化していくのは得意ですが、急激に外部の環境が変化した場合にはその対応が検討していない、もしくは場当たり的なものになりやすいことが挙げられます。

(2)そもそも計画自体に柔軟性や確実さが狭まってしまう
不測の事態が起こりえない、という考えは、精神論としては有効な面もありますが、その反面で本来の計画の変更や見直しがしにくくなってしまいます。同時に当初の計画や方針・企業風土などを神格化しやすくなり、視野が狭くなったり組織が硬直化しやすくなります。

(3)現場の負荷が高まる
計画や大局的なマネジメントの不備を、現場のオペレーションはがんばりで補う面が強くなり、今まではこうした面に頼っていることが大きかったですが、人口減少や高齢化の中で、そののりしろが狭まっていることは否めません。
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日本でのリスクに関する考え方(6)そもそも基本的な性能や安全性などを割り切ってしまう

安全やリスクに関する考え方でこれが最も多いですが、「そもそも確率論的に考えれば極めて少ないために、それ以上安全性を考えるとコストが飛躍的に高まってしまうため、割り切ってしまう」というパターンは、今回の原発事故に限らず、色々な範囲で多いことは確かでしょう。

原子力発電所に関しては意味が一人歩きしているため、他の分野を挙げていきますと、太平洋戦争時の戦車・軍艦・戦闘機などはその前提といえます。いずれも攻撃力はそれなりにあっても(太平洋戦争時の戦車は攻撃力が弱かったですが)、軍艦は比較的容易に沈む・また飛行機も防弾性能以前に、軽く作っていることから降下や旋回のときに空中で分解してしまう、ということが起こりました。

兵器開発で防御のポイントとしては「同じ火力を搭載していた場合には、同じ威力で撃たれた場合のダメージを想定する」ことが基本となりますが、こうしたことをほとんど想定していないことが多かったのが実情でもあります。

本日9月2日は太平洋戦争の敗戦のときに、東京湾上の戦艦ミズーリ艦上で降伏文書を調印した日で、アメリカではむしろこの日を祝っています。日本では降伏と占領を結びつけるのを避けるために、あえて国民に玉音放送が流された8月15日(正式な受諾日は13日になります)にしていますが、一見すると物量差で負けたと見られがちですが、日米をあえてイコールコンディションに近づけた場合でも、損害比率などが全然日本のほうが高いのは、こうしたダメージなどを想定していないことの1つの証しでもあります。

こうしたリスクやダメージを考えないのは現在でも共通しており、例えば陸上自衛隊の61式戦車・74式戦車共に「防御性能に関しては敢えて忍ぶ」といった発想がありますが、日常の仕事においても「途中で色々とリスクや障害が起こってもそれは現場が片付けるのでやむをえない」といってシステム開発のデスマーチが起こりやすい1つの要因といえるでしょう。

日本でのリスクに関する考え方(5)-横並びになりやすい自主規制

次いでリスクに対する対策として出るのは、所管官庁に言われるか、業界内部で申し合わせを行うか、おそらく両方の面がありますが、リスクに関して「自主規制」を取ることが多いです。

これはニュースなどの報道記事でも多いですが、製造業でも一定のリスクのある場合に設けられる場合があります。最も一般的なのはオートバイと自動車にかけられた馬力規制です。表向きは自主規制ですが、官庁が「馬力を上げると事故が増える」という形で規制を図る意味合いが強かったことがあります。

自動車の場合は90年代から20年弱続けられましたが、結果とすればあまり意味のないことでもありました。要因として

1)自動車の280馬力規制は、”280馬力以上”ということで実際にスポーツカーの中では市販で300馬力のものも売られたことがあった。
2)輸入車の規制が外れているために、競争的に不利になった。
3)国産と輸出モデルと両方作る必要に迫られた

ことから外されるようになりましたが、あまり意味のなかったことは確かでしょう。

日本でのリスクに関する考え方(4)-二言目に「政府は何をやっている」になるため

1日空いてしまいましたが、日本社会の中で今まで風習・慣行になっているリスクに対する考え方や対応方法に関してまとめてみました。

社会的にリスクあるもので日本で最も多いのは「1)役所や公的機関が規制する」というのが主流です。これは衣食住に限らず、自動車や飛行機などの乗り物など多岐にわたります。法律だけではなく、政令省令や規則・さらには地方自治体による条例など多岐にわたるのが特徴です。
安全性・公共性が関わるものは、レフリーとして監督指導したほうが望ましい、というのもありますが、その背景で権限や組織の拡大などのメリットもあるため、時代が変わって規制緩和を行うにしても、安全性の理由から難しいとされるものも少なくありません。

例えば具体例を挙げますと、

・自動車のタイヤの扁平率→今はドレスアップの影響で、タイヤが太く横のゴムのところが薄い、扁平率の小さなタイヤが流行しています。かつては規制によって65%まで、55%までという枠がありましたが、これは安全性や公道でスポーツ走行をされたらたまらない、という理由によるものでもあります。

何よりも多いのは、国民の側にもリスクに対する批判に対して、二言目に「政府は何をやっている」といった批判が強いことから、なかなかこうした現象に歯止めがかからない、という要素は大きいものと考えます。

「アゴラ」「BLOGOS」での内容と、情報を受け取る読み方について


先週の金曜日に「アゴラ」「BLOGOS」で投稿した後に、コメントやツィートなどを頂いていますが、返事などは下記のところに書いてありますので、お分かりのことと存じます。

これからの時代は、今の状況は地震・津波・原発事故の大きなクライシスの後に、国内経済の不況と円高が迫っている状況で、これ以上のクライシスは戦争か内戦くらいしか無いような状況です。平時の際には「情報が勝手に降ってくる」「情報をもらう」という認識でも問題ありませんでしたが、これからは色々と考えた上で判断・行動することが求められている印象が強くなっています。

個別のやり取りに関してはあえて申しませんが、より重要なのは「とある情報に関して、出し手はどのような意図・考えがあるのか」ということを考えて、それを鵜呑みにせずに個人の考え・価値観に置き換えて自分なりの価値判断なり基準を持つことでもあります。

1つの情報が出てくることに関して、

・情報の出し手の状況・ポジション
・その情報を思うに至るプロセス
・情報を出すことによる変化や効果

というのは、常に冷静に見ていく必要があります。またその際には細かなサインや兆候のようなことを見せている場合が多いです。金融の世界にある「ポジショントーク」に近いですが、情報戦として出し手が色々と仕掛けてくる面も否定できませんことから、1つの情報の中にある本当や嘘の内容を吟味していき、鵜呑みにせずに整理していくことが欠かせないでしょう。

例えば大手メディアの報道にせよ、有識者やフリージャーナリストなどによるコメントにしても、

・色々知っていながら、あえて小出しにする
・危機をあおる
・過度に安心させる
・本当のこととフィクションを混在させる

ということは、時代を問わずいつも起こっていますので、注意が必要です。
プロフィール

itsolution01

Author:itsolution01
販促物を企画・制作する経営コンサルタント、有限会社ITソリューション 石川 貴善のビジネスブログです。

■ホームページ
http://www.it-planning.jp/
■プロフィール
http://www.it-planning.jp/corp/profile.htm

社会動向・業界動向・事例などのケーススタディーを中心に、課題や原因・解決に至るアプローチをまとめたコラムを取り上げていきます。

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